TOKYO とれたてキッチン! 練馬 TOKYO とれたてキッチン! 練馬

とれたて♥ボイス

練馬ぐらしの魅⼒を聞きました

畑があること、農業がさかんなこと。

そこに可能性を感じる人たちが増えていると思います。

洒井 利博さん・雅博さん

都市農業の大きな強みは、たくさんの消費者が近くにいること。

今も昔も練馬区は、23区で最も農地面積が広い区ですが、昭和30年代ごろはもっと畑が広がっていましたね。畑の中に家がポツンポツンとある。それが私の原風景です。時代とともに、畑だった場所が宅地になり家が増えていきました。相続の問題もあって、農家の世代交代はとても大変なんです。私たちも小学校ひとつ分ほどの農地を手放しました。息子が就農すると言い出したのは28歳のとき。当時は私も現役で動くことができましたから、嬉しい反面、もっと社会人経験を積んでからでもいいのでは? とも思いましたね。ただ農業をするなら早いほうがいい。技術は教わりながら身につければいいから、まずは仲間をつくりなさいと伝えました。(父)

最初の就職先は自動車関係の企業で、農業とは無関係の仕事をしていました。当時の同僚や先輩に、実家が農家だと言うとすごく驚かれましたね。そう言われると「東京出身の農家って、たしかに珍しいかも…」と思うようになってきて、今まで当たり前だった自分の環境がいかに恵まれていたのか気づかされたんです。
たとえば、野菜は買うものじゃなくて畑にあるもので、家の畑で育った野菜が食卓にならぶことは日常でした。畑の手伝いは、親に言われるまで極力しなかったけど、夏になると父親が育てたトマトを摘んでトマトジュースをつくってよく飲んでいましたね。とれたての野菜や果物がある暮らし。そのありがたさに、30年ほど生きてようやく気がついたんです。(息子)

地方の農家さんのように広大な農地はありませんが、消費者が近くにいることが私たちの活路になっていて、このあたりでは農業体験農園や観光農園といった事業もさかんです。最近では、和菓子屋さん、洋菓子屋さん、酒屋さん、レストランのシェフといった方と連携する農家も増えています。練馬の野菜や果物を使ったメニューや加工品が、地産地消というかたちで近隣の人たちに喜ばれているようです。(父)

都市の農業はいろんなところで
住みよい町づくりに貢献しています。

自分の畑で育てた野菜が、食のプロから選ばれる。それってすごく光栄なことですよね。本当にいろんな業種の方から声をかけていただけるので、練馬の農業にビジネスとしての可能性を感じている人たちが増えていると思います。一方で、同じ練馬区に住んでいてもエリアによっては農業と縁遠い人たちもいます。なので、まずは練馬区内の人たちに練馬の農業の魅力を届けたいという気持ちが強いです。(息子)

飲食店や学校給食だけでなく、最近では福祉作業所で加工食品をつくったり、子ども食堂の食材に練馬の野菜が使われたりと、いろんなところで生活者との接点が増えてきています。

また、農地はいざというときの避難場所にもなるんです。東日本大震災のときも周辺を歩いていた人を20名ほど呼び込んで避難してもらいました。実は、あまり知られていないいくつもの機能が、都市の畑にはあるんです。そういった意味で、私たちの仕事は、練馬の住みよいまちづくりに一役買っていると思っていますし、世代交代に課題があるなかで、農地を残せたことはある意味で誇りです。(父)

農家を継いだ自分としては、「畑が多くて何もない練馬」というイメージではなく「農業があって練馬区はいいね!」と思ってもらえるよう、引き続き頑張っていきます。あとは一度でいいから、畑の軒先にある無人販売機で野菜を買って食べてみてほしいですね。夏場のトウモロコシや枝豆のおいしさ、とれたての大根にしかない瑞々しさを知ることで、きっと日常が豊かになると思います。そのためにも、安心して食べてもらえる野菜や果物を育てていかないとですね。(息子)

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練馬とれたてマップ

新鮮な農産物を気軽に買える直売所や無人販売所、育てるところから楽しめる農業体験農園などが、まちのあちこちにある練馬区。そんな練馬の「とれたて♡」スポットを、マップ上に落とし込んでみました。この他にも、載せきれなかったものがたくさん。おうちの近くでも、きっと見つかるのではないでしょうか。

※直売所には、収穫時期のみ開店しているものがあります。
※マップのピンの位置は、実際とは多少異なる場合がございます。

とれたてインフォメーション

マルシェ

公園や駅前など区内のさまざまな場所で、つくり手さんから農産物を“直接”買えるマルシェが開かれています。開催情報は、練馬区HPなどをチェック!

練馬区農の学校

とれたて野菜ができるまでの、農作業の流れを学ぶプログラム。農家を支える人材を育成しています。お子さまと一緒に参加できる体験コースもあります。

JA東京あおばの農産物販売所

区内4ヶ所にあるJAの販売所には、地元の「とれたて♡」が大集合。野菜やフルーツに加えて、季節の切り花、植木なども購入できます。